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その7:ラブ・アクチュアリー

スタッフ/監督・脚本:リチャード・カーティス、製作:ダンカン・ケンワーシー、ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、撮影:マイケル・コールター、BSC、編集:ニック・ムーア、音楽:グレイグ・アームストロング、衣装デザイン:ジョアンナ・ジョンストン
キャスト/ヒー・グラント、アラン・リックマン、エマ・トンプソン、コリン・ファース、リーアム・ニーソン、キーラ・ナイトレイ、ローラ・リニー、ロドリゴ・サントロ、ビル・ナイ、ローワン・アトキンソン他

「19人の男女が織りなる9通りの様々な愛の形」というのがキャッチコピーの映画。それぞれの人々が何らかの形で知り合い同士、という感じの中で、クリスマス5週間前からクリスマス・イブまでの間の出来事を描いています。ちょっとわさわさしてるなあ、というのが第一印象。でも、どうしてこの人とこの人が友達同士なのか、とか、そういう説明は一切ないので、想像でカバーしなくてはならないのが辛いかも。

私はヒュー・グラントとコリン・ファースが出ているので見ようと思いましたが、それ以外にも知っている俳優さん達がゴロゴロ(「高慢と偏見」のエマ・トンプソン、「スター・ウォーズ」シリーズ1のリーアム・ニーソン、「ハリー・ポッター」シリーズのアラン・リックマンなどなどなど)。2時間強飽きずに見ることが出来ました。でも、いくつか感想を。デザイナーのカール、メガネをかけていると知的で素敵!なのに、メーキングのインタビューは趣味じゃなかった。何故?キーラ・ナイトレイ、「プライドと偏見」を見た後だったので、なんか変な感じ。金髪だったから?エマ・トンプソン、しっかりイギリスのお母さんでしたね〜。ヒューの妹役らしいけど、あれだったら姉役でもOKですかね。キーラが演じていたジュリエットに思いを寄せる、旦那の親友役の俳優さんが良かったです。

お勧め度:★★★+

 

その6: セレンディピティ
スタッフ/エグゼクティブプロデューサー:ボブ・オシャー、ジュリー・ゴールドスタイン/製作:サイモン・フィールズ、ピーター・エイブラムス、ロバート・L・レヴィ/監督:ピーター・チェルソム/脚本:マーク・クライン/撮影:ジョン・デ・ボーマン/美術:キャロリーヌ・ハナニア/衣装:マリー=シルヴィ・デヴォー、マリー・クレア・ハノン/編集:クリストファー・グリーンベリー/音楽:アラン・シルヴェストリ
キャスト/ジョン・キューザック、ケイト・ベッキンセール、ジェレミー・ピヴェン、モリー・シャノン、ブリジット・モイナハン、ジョン・コーベット、ユージン・レヴィ
見るつもりがあって見た映画ではなく、TVをつけていて、気がついたら始まっていた映画です。でも、出演者の名前にジョン・キューザックがあったので、そのまま見ました。ジョンは前から気にはなっていたのですが、きちんと彼の映画を見たことが無かったのです。彼の姉のジョアン・キューザックも女優で、「ワーキング・ガール」という映画に出演していたのを見たことがあります。実は、ケイト・ベッキンセールという女優ははじめて見ました。彼女のキュートな感じがよく出ていたと思います。

ストーリーはクリスマス直前に、N・Yのデパートの手袋売り場で、ジョナサンとミラが1組のカシミアの手袋を巡って知り合いになります。結局女性がその手袋を購入し、その後一緒に食事をします。お互いに恋人がいるのだけど、なんとなくそのまま別れるのは惜しい…。男性は5ドル札に彼の電話番号を、女性はとある初版本の内表紙に彼女の電話番号を書いて、それがめぐりめぐってお互いの手元に戻ってきたら、連絡をしよう、ということになりました。手袋は結局片方ずつをそれぞれが持つことになります。数年後、男性はもう直ぐ結婚式を控え、数年前にデパートで知り合った女性にもう1度会いたいと思い、調べる事にします。勿論古本を売っている店で、例の初版本の内表紙を覗く事もしています。しかし、とある拍子に彼女が買った手袋のレシートが出てきて、しかもカードで購入している事が判明。デパートに行って色々調べます。これが周りを巻き込んで色々大変です。結婚の前に新郎新婦がお互いにプレゼントをする習慣があり、新妻になる予定の女性から貰ったのは、例の初版本。しかも、内表紙には彼女の電話番号が…。手袋の片方を持っている女性もそろそろパートナーと結婚する事に。しかし、その前にどうしても手袋の片方を持っている男性にもう1度会いたくて、女友達と一緒にN・Yへ。すれ違いばかりですが、結局最後には数年前に一緒に行ったスケート場で会うことができました。

なんだか、出来すぎたロマンチックコメディですが、ジョン・キューザックが憎めない、必死な男性を自然に演じていて好感が持てました。タイトルは最初に2人がデートをしたカフェの名前だそうです。

お勧め度:★★★

 

その5:アメリ
2001年フランス映画。121分。
スタッフ/監督:ジャン=ピエール・ジュネ/脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン/撮影:ブリュノ・デルボネル/特殊効果:イヴ・ドマンジュー/音楽:ヤン・ティルセン/製作:クローディー・オサール
キャスト/アメリ:オドレイ・トトゥ/ニノ:マチュー・カソビィッツ/マドレーヌ:ヨランド・モロー/リュシアン:ジャメル・ドゥブーズ/ジョルジェット:イザベル・ナンティ/ジョゼフ:ドミニク・ピノン
映画関連の賞をたくさんとっています。ノミネートも一杯です。全部入力すると大変なので諦めました。
これは2002年1月にフランスから戻ってすぐに、ロシア人の友達が貸してくれたので、ロシア語吹き替えで1度見ていました。今回はDVD(原語フランス語で日本語字幕)で見ました。かわいいお話ですよね。でも、あんなことして捕まらないのかな〜、なんて心配をしながら見ていました(あれで捕まったら御伽噺にならないじゃん(笑))。あと、ロシア語と同じ単語がたまに出てきて、面白かったです。小噺=アネクドートとかね。しかし、フランス語は一生学習する気にならない言語の一つでしょうね〜。聞き取りが出来ないし、音が出ませんわ〜(ロシア語のЖとかШとかЩの音だって中途半端なのに)。

他人には内緒で、その人が喜びそうな事をしてあげたり、かたきを取ってあげたり、小さな幸せを大切にしている感じが良かったです。それと一つ一つのエピソードが独創的なこと。例えば、アメリのお父さんのお家の庭にいたドワーフ(小人)の人形(と言っても50センチくらいはありそう)を、スチュワーデスの友達が仕事先に持っていって、それぞれの有名な場所で写真を撮るとか。普通だったら、そんな大きな物持っていけないから、と断られそうでしょ。あと、私が気に入ったのが、ニノ役のマチュー・カソビィッツ。かわいいじゃーん、と思って、ネットでバイオグラフィーを探したら、なんと67年生まれ。あれ〜?もうかわいいという年ではないんですね〜。でも、実はご本人、監督として、カンヌで賞まで貰ったことのある才人だったとは…。はは〜。びっくり。

お勧め度★★★

 

その4:赤い靴
1948年イギリス映画。133分。
スタッフ/監督:マイケル・パウエル及びエメリック・プレスバーガー/脚本:マイケル・パウエル及びエメリック・プレスバーガー/撮影:ジャック・カーディフ/美術:アーサー・ロースン/音楽:ブライアン・イースデイル/製作:マイケル・パウエル/振付:ロバート・ヘルブマン及びレオニード・マシーン
キャスト/ビッキー:モイラ・シアラー/ボリス・レールモントフ:アントン・ウォルフブルック/ジュリアン:マリウス・ゴーリング/リュボフ:レオニード・マシーン
1948年アカデミー賞音楽賞、美術監督、装置賞受賞
これは日本のTV放映された物をビデオに録画してもらって見ました。前からバレエ映画で有名な物だとは聞いていたのですが、結構ビックリ〜。えーと、知らない人が読んでもわからないかもしれませんが、20世紀初頭にロシアのバレエをヨーロッパに(その後アメリカ大陸にも)紹介したセルゲイ・ディアギレフという、今で言うなら興行師(というかプロデューサー)がいたのです。この人はロシア革命のドサクサに紛れてそのままヨーロッパに居座るのですが、彼が主催していたバレエ団からは超有名なバレリーナ、ダンサー達、振付家達が巣立っていきました(というか、元々有名な人を使っていた)。私はこの人にまつわるバレエ関連話が好きで、結構資料にも目を通している方なのですが、この映画はそのままディアギレフをモデルにしていますね。細かいところは勿論違いますけど…。まず、それにビックリしました。後年映画になるほど有名人だったとは…。

【あらすじ】レールモントフという芸術至上主義者でロシアからの亡命貴族であるプロデューサーが率いているバレエ団のロンドン公演の時に、ビッキー(ビクトリア)というバレリーナとジュリアンという作曲家志望の音楽アカデミーの学生が一座に参加することになった。バレエ団のプリマ、イリーナ・ボロンスカヤが結婚することになり、レールモントフは解雇を言い渡す。彼は次のシーズンの新作をアンデルセン原作の「赤い靴」とし、その作曲をジュリアンに、また主役をビッキーに抜擢。「赤い靴」は大成功を収め、ビッキーもプリマとして色々な作品の舞台に立つ。しかし、そのうちジュリアンとビッキーは恋仲になるが、それを知ったレールモントフはジュリアンを解雇。ビッキーは彼を追ってバレエ団を出て行ってしまう。ジュリアンは新作オペラを書き、ロイヤル・オペラで上演されることになった。しかし、ビッキーは彼と一緒にいることは幸せに思うが、以前のようにバレエを踊りたいと思っていた。その頃、レールモントフは彼の滞在しているモンテカルロに再びビッキーが来ることを知り、会いに行って、舞台復帰を要請。彼女も承諾してしまう。ジュリアンの新作オペラの初日に、ビッキーが出演の準備をしていると楽屋に彼がやってきて、一緒にロンドンに帰ろうとすがりつくが、レールモントフはそれを跳ね除ける。ビッキー自身は彼を愛しているけれども、踊りたい、というジレンマに襲われ、発作的に汽車に身を投げる。

レールモントフの自分勝手なプロデューサー振りが、なんともディアギレフのイメージぴったり。彼を囲む人々も、ロシア人の設定のようで、名前を聞いているだけでも結構笑えました。だって、絶対亡命ロシア人同士で英語で話している訳、ないんだもん。この映画、レールモントフがフランス語を話す部分はあるのに、ロシア語は全くないし…(苦笑)。あ、バレエ団のクラスの教師がロシア語で号令をかけていましたっけね。ロシア人と言う設定なので、下手でもロシア語を使っていた「ホワイト・ナイツ」のイザベラ・ロッセリーニは偉い。作中バレエ「赤い靴」は1度履いたら死ぬまで脱げない、運命の靴というあらすじで、結構バレエ向きかも。この作中バレエの音楽は誰が作曲した曲なのか、とても知りたいのですが、ご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい〜。よろしくお願いします。主演のモイラ・シアラーは現ロイヤルバレエ(当時のサドラーズ・ウェルズバレエ)のプリマだったそうです。その割には演技もしっかり出来ているし、なかなかです。白鳥の2幕とか、ジゼルもあったりして、バレエが好きな方は結構楽しめるでしょう。私としては、作中バレエ「赤い靴」で不気味な靴屋役が、ディアギレフの何代目かの振付家(兼愛人)だったレオニード・マシーンである、という部分がツボでした〜。彼はレールモントフバレエ団のバレエマスターの役(リュボフ役)もやっているのですが、(臭い演技が)素晴らしかったです。踊りの部分は、特に踊っているわけではないのですが、手の振りなどに存在感がありました。この人は元々ボリショイ劇場のダンサーだった、ロシア人(本名はレオニード・ミャーシン)なんですよ。(結局ロシアネタに落ち着くのね〜)

お勧め度★★★+

 

その3:星降る夜のリストランテ
1998年イタリア、フランス映画。1時間48分。
スタッフ/監督:エットレ・スコーラ/脚本:エットレ・スコーラ、フリオ・スカルベッリ、シルヴィア・スコーラ、ジャコモ・スカルベッリ/撮影:フランコ・ディ・ジャーコモ/美術:ルチャーノ・リッチェリ/音楽:アルマンド・トロヴァヨーリ/制作:フランコ・コミッテリ
キャスト/フローラ:ファニー・アルダン/ペズッロ先生:ヴィットリオ・ガスマン/ディ・フォンツィ教授:ジャンカルロ・ジャンニーニ/チェチリア:マリー・ジラン/ドゥイリオ:エロス・パーニ/イザベラ:ステファニア・サンドレッリ
1999年モントリオール国際映画祭特別グランプリ受賞
1999年ナストリ・ダルジェント賞(イタリア映画記者組合選出) 最優秀助演女優賞(ステファニア・サンドレッリ) 最優秀助演男優賞(全男性キャスト)
丁度この映画を見る前にイタリアに行っていたからかもしれませんが、イタリア語がかなり耳に心地良かったです。ストーリーを説明すると、単にローマのレストラン(イタリア語ではリストランテ)に集まった、14のテーブルのお客様たちの会話を丹念に描写して、それぞれの立場や心理状態を表しているってところかな。会話からだけで、お客さん達の様子を描写するのは、結構大変だと思いました。でも、ロシア人と同様にお喋りが大好きで、(こっちはロシア人とは違うけど)夜な夜な町のレストランに集って語り明かしてしまうイタリア人らしい映画だな〜と思ったりして。ちょっとだけ知っているイタリア語が聞き取れた時も嬉しかったなあ(笑)。実は料理も美味しそうだったのです。DVDで見たのですが、映画の中の料理2品目の作り方も入ってました(でも、メモらないで返してしまいましたが)。かなり有名な俳優達が出演しているそうですが、私的には判りませんでした。でも、知らない俳優達ばかりの映画でも、これだけ楽しめて良かったです。

お勧め度★★★+

 

その2:いつか晴れた日に
1995年アメリカ映画。2時間16分。
スタッフ/製作総指揮:シドニー・ポラック/製作:リンゼイ・ドーラン/監督:アン・リー/原作:ジェーン・オースティン(原題「分別と多感」)/脚本:エマ・トンプソン/撮影:マイケル・コールター/音楽:パトリック・ドイル
キャスト/エレノア:エマ・トンプソン/ブランドン大佐:アラン・リックマン/マリアンヌ:ケイト・ウィンスレット/エドワード・フェラース:ヒュー・グラント/ジョン・ウィロビー:グレッグ・ワイズ/マーガレット:エミリー・フランソワ/ルーシー・スティール:イモジェン・スタッブス/ダッシュウッド夫人:ジェマ・ジョーンズ/ジョン・ミドルトン:ロバート・ハーディ/ジェニングス夫人:エリザベス・スプリッグス
第68回アカデミー賞脚色賞(ノミネートは7部門)、第46回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作品
実はけいちか@管理人は元々ロシアにはまっていたのではありません。一番最初に意識した外国はイギリスだったのです。そして、「眺めの良い部屋」という映画を見て、ジェームス・アイボリー監督を気に入り、その監督の「モーリス」という作品を見てからイギリス俳優のヒュ-・グラントがお気に入りだったのです。そのヒュー・グラントが出演している映画ということで、ロシア語吹き替えのこの映画(いつか晴れた日に)のビデオを購入したのですが、ずっと見ないで置いてあったのです。ところが、とある知り合いが、この作品の原作本を持っていたので、お借りして読んでみたら面白かったので、原作を読み終わった後、すぐにビデオを引っ張り出して見ました。

原作を読んでから見たせいか、ストーリーが分かり易かったし、イギリスの田園風景も19世紀のロンドンの様子も覗えて、興味深く見ることが出来ました。ストーリーは、控えめで内面を外に出さない慎重な姉(エマ・トンプソン)と、自由奔放で情熱的な妹(刑と・ウィンスレット)の、対照的な生き方をする姉妹の恋の行方が中心です。私的にはヒュー・グラント扮するエドワードが、どうして牧師になりたいのか、結局のところ分からなかったのがちょっと気になりました。でも、ちょっと長いし、コスチューム物ですが、最後はハッピー・エンドなので幸せな気持ちになりたい人にはお勧めかも。しかも、出資はアメリカ、出演者は主にイギリスの俳優(しかも有名どころをぞろりと揃えています)、監督は台湾出身とワールドワイドな映画で、これだけイギリスっぽい映画が作れるというのもすごいです。

お勧め度★★★★’

 

その1:黒猫白猫
1998年仏独ユーゴ合作ユーゴスラヴィア映画。日本公開日:1999年8月21日。129分。
スタッフ/監督:エミール・クストリッツァ(「アンダーグラウンド」)/脚本:ゴルダン・ミヒッチ/撮影:ティエリー・アルボガスト/音楽:“ドクトル”レネ・カライリチ/演奏:NO SMOKING
キャスト/マトゥコ・デスタノフ:“ドクトル・コーリャ”バイラム・セヴェルジャン/ダダン:スルジャン・トドロビィッチ/イダ:ブランカ・カティチ/ザーレ・デスタノフ:フロリアン・アイディーニ/シューイカ:リュビッツァ・アジョヴィッチ/“ゴッドファーザー”グルガ・ビティチ:サブリー・スレイマーニ
1998年ヴェネチア映画祭銀獅子賞最優秀監督賞受賞作品
面白かった!こんなはちゃめちゃなストーリーだとは知らなかったけど、面白かった。これは知り合いの人に日本語字幕の入ったDVDを借りて見ました。前にもビデオで見ようと思ったのですが、気合が足りなかったんですよ、その時は(笑)。実は、ユーゴスラビアの男子バレーボールチームも好きなけいちか@管理人は、ロシア語に似ていると言うセルビア語(ユーゴで使われている言葉)も少し勉強したこともあったのですが、この映画では、セルビア語だけではなく、ロマニ語という言葉も使われていました。

しかし、主役が誰だか今1つ分からないのも良かった(笑)。マトゥコの息子の役の上では17歳のザーレを演じたフロリアン・アイディーニが、バレーボールチームの選手の一人に似ていたのも良かった(爆)。その選手は日本でも人気のある選手なので、この映画を大勢の人が見たら、結構人気出るかも。

お勧め度:★★★★

 

 

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